エディとテクス

書籍の紹介

家族同心球環境理論への招待:理論と実践

家族同心球環境理論への招待:理論と実践

神戸大学大学院保健学研究科家族看護学分野・家族支援CNSコース
教授 法橋 尚宏 編著
本田 順子/島田 なつき/道上 咲季 著

  • 定価:2,500円+税
  • 頁数:208
  • 仕様:1C・B5
  • 発行予定日:2016年10月25日
  • ISBN:978-4-903320-46-5
概要

 最先端の家族同心球環境理論(Concentric Sphere Family Environment Theory,CSFET)は,法橋(2005年)が提唱した家族看護中範囲理論であり,国内外で研究や実践,教育などに活用されている.CSFET は,家族システムユニットのウェルビーイングに作用する家族環境に焦点化し,家族環境は3つの評価軸(構造的距離,機能的距離,時間的距離)によって3次元時空を形成し,その中に5つのシステム(スープラシステム,マクロシステム,ミクロシステム,家族内部環境システム,クロノシステム)が配置されることで,家族システムユニットの立体的な全体像を可視化する.さらに,法橋(2013年)は,家族システムユニットと看護職者との関係で生じる看護現象を説明するための“家族ケア/ケアリング理論(Family Care/Caring Theory,FCCT)”を提唱した.そして,CSFET のバージョン2.5には,FCCT のバージョン1.1が実装されている.
 この CSFET/FCCT の理解と実践のためのダイジェスト版として,そして,ひとつのマイルストーンとして,本書を世に送り出すことになった.本書では,まず,CSFET と FCCT を概説し,家族看護中範囲理論を武器にしてターゲットファミリーの世界を知り,家族現象の意味を照らし出すことができるようにした.その後に,CSFET にもとづいた家族アセスメントと家族インターベンションについて,ペーパーファミリーをとりあげ,理論と実践を体系的かつ系統的に網羅し,実践と理論の両輪で解説し,実践応用を深化できるように工夫した.これにより,看護職者は CSFET/FCCT にもとづき,ターゲットファミリーに対して“今,このとき,この場”だけではなく,未来に向かい,点でも線でもなく3次元の面で家族システムユニットをとらえて,最善の家族ケア/ケアリングの実践が可能になる.

主な目次

第1章 家族同心球環境理論(CSFET)の世界

第2章 家族ケア/ケアリング理論(FCCT)の世界

第3章 家族環境アセスメントモデル(FEAM)

第4章 家族環境ケア/ケアリングモデル(FECCM)

第5章 ペーパーファミリーに対する家族ケア/ケアリングの実践

付録1 FEO/I(バージョン2.6)

付録2 FEO/I-FM(バージョン2.5)

付録3 FEM(バージョン2.3)

付録4 FEAI(バージョン2.5)の一部(表紙)

付録5 HAFM(バージョン2.5)の一部(表紙)

付録6 SFE(バージョン2.4)

付録7 SFE/FSD(バージョン2.4)

付録8 SFE/FTA(バージョン2.2)

付録9 SFE/FGD(バージョン2.2)

付録10 SFE/FR(バージョン2.2)

付録11 SFE/FS(バージョン2.2)