エディとテクス

書籍の紹介

がん哲学 新訂版

がん哲学

順天堂大学医学部病理・腫瘍学 教授
樋野 興夫 著

  • 定価:1,512円(本体 1,400円+税)
  • 頁数:208
  • 仕様:1C・四六判
  • 発行日:2011年3月
  • ISBN:978-4-903320-20-5


概要

 今や日本人のほぼ二人に一人はがんになる。がんがあっても、がんと共存して天寿を全うする時代に向かうであろう。癌研の所長であった吉田富三が行っていた学問「がん学」と、政治学者の南原繁が提唱していた「政治哲学」を併せて、「がん哲学」という言葉を作った。生きることの根源的な意味を考え、がんの発生と成長に哲学的な意味を見い出すこと、それが「がん哲学」である。(本書より)

 がん病理学者・樋野興夫教授が提唱する「がん哲学」を平易な語り口で紹介。自らもがんと闘う評論家・立花隆氏や、医療コミュニケーションの専門家との対談、「がん哲学外来」に来訪された患者さんのメッセージを収録した最新版。

※本書は、「がん哲学 新訂版 ― 立花 隆氏との対話」(to be 出版 2009年発行)をもとに加筆し、再編集したものです

目次
  • 1章「がん細胞の世界から人間社会を語る」
  • 2章「がん細胞の知恵に学ぶ」
  • 3章「先人の志を継承しつつ」
  • 4章「病理学の復権を」
  • 5章「立花隆氏との対話」
  • 6章「吉田富三とがん哲学 ー 吉田富三記念館・内田宗寿館長に聞く」
  • 7章「院内相談員の活動 ー 医療コミュニケーションの専門家・岡本左和子氏に聞く」
  • 8章「がん哲学との出会い ー 患者・家族の立場から」